●OutlookExpressを使うのはやめましょう

 昨今のウイルスメール大爆発現象は、Internet ExplorerとOutlook Expressのセキュリティホールを突いた形で起きています。
 特にOutlook Expressの危険性については前々から指摘されていたにもかかわらず、Microsoft社はデフォルトでHTMLメールをプレビューするなどの「余計なお世話」仕様を変更せず、ウイルス感染の拡大を許してしまいました。
 はっきり言って、初心者であればあるほど、このような「危険物」を使うのはやめたほうがいいでしょう。メールソフトはOutlook Expressだけではありません。フリーソフトにはEdmaxフリーバージョンやSESNAフリーバージョンなどがありますし、シェアウェアには、Becky!、ALMAIL、DATULAなど、優秀なソフトが目白押しです。
 詳しくはお勧めメールソフトガイド
 Outlook Expressをまともに使うためには、最低限、デフォルト(初期)設定を変えることが必要です。どうしてもOutlook Expressを使いたいというかたは、インターネット上の最低限度のエチケット、義務として、以下のようにデフォルト設定を変更してください。

 1. メニューバーの「ツール」→「オプション」→「送信」で、送信形式の設定画面を出します。
 2. 下の画面を参考にして、「メール送信の形式」を「HTML形式」から「テキスト形式」に変更してください。
 3. ついでに、「受信したメッセージと同じ形式で返信する」のチェックも外してください。
 
Outlook Expressのデフォルト設定画面

 デフォルトではこうなっていますが……
 このように変更してください。

Outlook Express5設定画面
 ↑このように変更してください。

 なぜこうした変更が必要なのか、簡単に説明しましょう。
 OutlookExpressを使っている初心者の多くは、デフォルト(初期設定)のまま使っているため、相手にとんだ迷惑なメールを送りつけているのに気づいていません。

★同文のhtmlを添付する迷惑

 「了解。じゃあ、明日3時にいつものところでね」などというほんの1行のメールなのに、それをわざわざhtmlで表示する添付ファイルをくっつけて送信してしまう……こんな迷惑なことはありません。
 内容がテキストだけなのにHTMLメールを送付するのは非常識です。
 また、メーリングリストへの投稿や、メーリングリストへの参加、退会のコマンドメールなどは、HTMLでは正しく処理されないため、他の参加者やサーバー管理者に多大な迷惑をかけることになります。
 このような問題を承知の上で、最初からHTMLメールを送信するように設定されているOutlook Expressというソフトは、それだけで常軌を逸したソフトであると言えます。ウイルスメールの設計者も、そうしたOutlook Expressの「余計なお世話仕様」につけ込んで、HTMLメールの脆弱性を利用しているのです。

★相手のメールをそっくりそのまま添付する失礼

 A君がBさんに、数日かけて、長文のプロポーズメールを書いて、清水の舞台から飛び降りた気持ちで送信したとします。
 受け取ったBさんは感激し、「いいわ」と一言返信したとします。これだけなら一生に残る素敵な想い出になるはずなのに、その「一言」の返信メールに、A君が書いたプロポーズメールの全文がズラズラと添付されていたらどうでしょう。興ざめどころか、なんって失礼な女だと、気が変わってしまうかもしれません。
 これもOutlookExpressユーザーが知らずに行っている失礼メールの例です。
 「返信に元のメッセージを含める」のチェックを外すのは、そうした失礼を回避するためです。
 また、相手がHTMLメールを送ってきた場合、「受信したメッセージと同じ形式で返信する」がチェックされていると、こちらにそのつもりがなくても、返信メールが同じHTML形式になってしまいます。これも外しておきましょう。

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